前頭部の薄毛
前頭部の薄毛、ホルモンを抑制
20歳代以後、前頭部の薄毛が進行することがあります。多くの場合は進行性で、放置した場合は、側頭部を残し、頭部全体が禿てしまいます。遺伝性が強く、親戚にハゲている人が多い家系に多く認められます。
前頭部の薄毛の原因
近年毛髪に対する医学が進歩し、前頭部の薄毛は、男性ホルモンの過剰分泌にあることが知られるようになりました。男性ホルモンの増加により、毛髪の成長期が短縮して、短い先の尖った抜け毛が増加します。
男性ホルモンの影響
男性ホルモンにはいくつか種類がありますが、薄毛症状に密接に関わっているのがジヒドロテストステロン(DHT)です。DHTには脱毛因子が含まれており、抜け毛を促進する作用があります。DHTが体内で作られる量が増えれば、それだけ前頭部やM字ハゲが起きやすくなります。食生活の乱れや過度な飲酒、喫煙などの生活習慣が、DHTを増加してしまうこともあり、それによって薄毛が進行することがあります。
前頭部の薄毛に対する頭皮刺激療法
以前は、抜け毛の主原因は、血液の流れが悪くなることにより、毛髪に栄養が届き難くなっている事であると考えられていました。その為、頭皮の血流を増やす目的で、頭皮のマッサージや、ブラシなどで叩くホームケアを行っている方が多数おられました。しかし、現在では、マッサージやブラシで頭皮を強く叩くと、頭皮がダメージを受けてしまうことが分かり、毛髪刺激療法は行われなくなってきました。毎日叩き続けていると、頭皮が厚く硬くなり、髪が生えにくくなってしまいますし、頭皮を強く叩く行為は、毛細血管が損傷する恐れもあります。毛髪刺激療法は、むしろ逆効果になることがあり、十分注意されるのが良いでしょう。
前頭部の薄毛に対する育毛剤の使用
育毛剤は、頭皮環境の保護や育毛促進を目的に、多く使用されていますが、育毛剤の副作用により薄毛が進行することがあり、注意が必要です。育毛剤の成分が頭皮に合わないと、アレルギー症状により、頭皮にダメージを与えてしまいます。頭皮のダメージは、毛髪の栄養不足を引き起こし、徐々にやせ細っていきます。その状態が長引けば、やがて毛穴から毛根が抜け落ちて抜け毛となってしまいます。抜け毛となる髪の毛が多ければ多いほど、前頭部やM字ハゲなどの薄毛症状は進行してしまうのです。
頭皮注射による薄毛治療
毛髪再生医学の進歩により、前頭部の薄毛が治療可能になってきました。頭皮に直接、毛髪再生因子を注入するハーグ療法です。数回の頭皮注射により、毛髪は再生し、自己毛髪が蘇ります。ハーグ療法は、効果の無い類似の治療が多く、気を付けないとトラブルになることがあります。ハーグ認定施設において治療を受けられることをお勧めめしています。
前頭部の薄毛治療例写真
34歳、男性。前頭部の薄毛、ハーグHARG療法
症例経過：30歳代に入り、抜け毛が目立ち始めた症例です。シャンプー後には大量の抜け毛を認め、更に朝起きた時には、数十本の抜け毛が、枕に付いているので心配になったという事です。次第に髪のボリュームも少なくなってきたために 発毛サロンの半年コースに契約し、ホームケア用品を購入して、少しでも発毛してくれるのであればという思いで、半年の薄毛治療を行いました。しかし、その後も、効果が出るどころか、薄毛はさらに深刻な状態になるまでに進んでいったため、医学的な根拠のある薄毛治療をとインターネットを検索、仙台中央クリックの症例写真見つけ、ハーグ療法の発毛率の高さに望みを掛けて、ご来院いただきました。診察したところ、広範囲に渡り男性型薄毛が見られ、特に前頭部で薄毛が進行していました。治療後2回目辺りから頭皮の細胞の活性化し始めたことで、シャンプー後や枕に付く抜け毛が減少しました。4～5回目には１本1本の髪に張りがでて、太さも出てきたことで、頭頂の薄毛範囲が縮小しました。6回目を終えた頃には前頭部の額が見えていた隙間がなくなりました。
症例解説：前頭部の薄毛は進行が早く、適切な処置を選択し早期治療を行うことが重要です。症状が進行した例でも、ハーグ療法は一定の効果を示しますが、早期の薄毛と比較した場合、治療効果が現れ難くなります。自己ケアや民間療法は費用や時間を費やしてしまい、誤った薄毛治療は、薄毛の悪化にもつながります。早めに薄毛治療専門クリニックに相談されるのが良いでしょう。完全に毛髪が失われ頭皮が固くなっている場合は、ハーグカクテルを注入しても細胞が再生しないリスクやデメリットがあります。術前に十分な説明を受けてください
53歳、男性。加齢による薄毛症、男性型脱毛症、ハーグHARG治療
症例経過：50代に入った頃から前髪の毛量が減少し、次第にM字の剃り込みが深くなってきた症例です。市販の育毛剤など試したものの、効果が無い上に、その匂いや髪がベタつくことから使用を中止しました。毎月、効果があるか分からない育毛剤に費用を費やすよりも、医学的根拠のある薄毛治療を受けた方が良いと思い、仙台中央クリックに御相談いただきました。診察したところ、額は広くなり、M字の剃り込みが深くなっていました。前頭部の薄毛に対しても有効なハーグ療法を開始しました。治療後は前頭部の髪に密度が増して、深くなっていたM字の剃り込みの薄毛領域が縮小しました。
症例解説：近年、男性の美容に対する意識が高まっており、男性であってもオシャレに気を使っている人は多数いらっしゃいます。50歳代であっても、きちんと治療すれば、薄毛は改善されますので、もう年だから、いい年なので、と言って治療をあきらめる必要はありません。進行した薄毛の場合は、ハーグ療法でも回数や治療期間が必要になることがありますので、早期に治療を開始することが重要になります。普段からシャンプー後の抜け毛や、枕に付く抜け毛を意識して早期発見することが重要です。何もせず放っておくことにより確実に進行します。薄毛が気になり始めたら適正治療を行えるよう心掛けてることが重要です。ハーグ療法は、注射による発赤や色素沈着のリスクやデメリットが認められることがあります。術前に十分な説明を受けてください。