更年期以降に薄毛が進行して悩んでいる方が多くいらっしゃいます。女性は幾つになっても若く美しく見られたいという欲求があります。髪の毛が抜けると急に年取って、老け込んでみられるためにショックを受けられるようです。鏡を見たくないと、気にされる方もいらっしゃいます
更年期以後に薄毛が進行してきた方は、髪の毛が少なく地肌に髪の毛が張り付いたようになる、髪の毛がふんわりしない。髪型を変えられない、セットするのに時間がかかる、1日に何度もセットする必要がある、などの悩みを抱えられているようです。
更年期以後の薄毛は、女性ホルモンの減少が原因であると考えられています。更年期以後閉経と共に、女性ホルモンが減って、相対的に男性ホルモンが優位になり、男性ホルモンが毛根にダメージを与えることにより、髪が抜けてしまうという機序が考えられています。
これまで更年期以降の薄毛に対する効果的な治療はありませんでした。頭皮をマッサージしたり、育毛シャンプーを使ったりして、悪戦苦闘されているケースもあるようですが、元々の原因が、女性ホルモンの減少によるものであるために、毛髪再生効果が薄いのが現状でした。近年、ハーグ療法が開発され、更年期以降の薄毛に対して効果が認められるようになりました。ハーグ療法は毛根に直接作用し、更年期以降の毛根の損傷を抑え、自己毛髪を再生すると考えられています。
65歳、女性。更年期以降の毛髪再生治療、更年期以降の薄毛
数年前から抜け毛がひどくなり薄毛が進行してきた症例です。髪の毛がふんわりしなくなったということで仙台中央クリニックに御相談いただきました。診察したところ、前頭部から後頭部に広範な薄毛領域が認められ、髪の毛は毛切れを起こしていました。更年期以後の薄毛であると考えて、ハーグ療法により治療を行いました。徐々に自己毛髪が育毛され、薄毛領域が縮小し、髪の毛がふんわりとするようになりました。
クリニックより:更年期以降の薄毛は、閉経によって女性ホルモンが低下することが原因であると考えられています。相対的に男性ホルモンが高くなり、毛根に損傷を及ぼすため、治療に対し抵抗性を示します。いろいろやったけれどダメでした、と御相談いただくことがあります。医学的に考えれば当たり前のことなのですが、これまでは医学的に根拠のない治療法に頼らざるを得なかったということであると考えられます。近年、毛根損傷を抑え、育毛効果のあるハーグ療法が開発され、更年期の薄毛に対して治療が進んでいます。1か月に1回の薬液注射により自己毛髪が活性化して、毛髪再生が認められます。生えてくるのは自毛ですので、雨や風に強く、プールや温泉などに入ることも問題ありません。