頭頂部の女性薄毛
頭頂部の女性薄毛
頭頂部から、女性薄毛が、進行することがあります。頭頂部を中心として、頭皮全体が薄毛になり、髪の毛のボリュームが失われます。頭頂部、つむじ周辺は自分からは見えないため、気がつき難い部位であり、他人から指摘されて初めて薄毛を自覚する場合もあります。その為、気がついた時には、薄毛がかなり進行しているケースも少なくありません。
頭頂部の女性薄毛の前兆
頭皮が硬いのは血行が悪くなっているサインです。頭皮が硬いままで放っておくと髪に必要な栄養素が行き渡りにくくなり新たな髪を生み出す活力を細胞が失ってしまいます。その結果、抜け毛や薄毛になってしまう恐れがあります。頭皮が硬いだけだと楽観視せずに、頭皮環境の改善に努めることは重要です。薄毛の進行を予防するために、早めに対策をとりましょう。
頭頂部の女性薄毛の初期症状
昔と比べて髪の毛が細くなった、頭頂部のボリュームが少なくなったなどの症状は、女性薄毛のサインです。女性薄毛は、初期症状として髪質の変化が認められますので、注意深く観察してください。髪の毛に栄養が行き渡らないために、ヘアサイクルが短くなり、未成長の状態で抜け落ちたり、休止したまま生えて来ない割合が増えたりします。毛髪のハリやツヤがなくなることで、ボリュームダウンします。頭頂部のボリュームがなくなりスタイリングが決まらない、髪質の変化を感じる、などは女性薄毛を疑い治療を考えてください。
FAGAによる頭頂部の女性薄毛
加齢などで女性ホルモンの分泌量が減ると、女性の体内にある男性ホルモンが相対的に優位になって、全体の毛髪が細り、抜け毛や頭頂部の薄毛が誘発されます。男性の薄毛をAGAというのに対し、女性の薄毛は、FAGAと言い、女性男性型脱毛症と呼ばれています。女性ホルモンの減少により、男性ホルモンが体内で優位になり、体内のホルモンバランスが崩れるために薄毛が進行することを示しています。
頭皮血流不足による頭頂部の女性薄毛
頭皮には多くの毛細血管があり髪の毛に栄養を届ける役目を果たしています。髪を生み出す頭皮への血流が滞ったり、血管が萎縮したりすると、血流不足で毛根に栄養がスムーズに行かないため、薄毛や抜け毛などの症状を生じます。
ヘアスタイルによる頭頂部の女性薄毛
髪をきつめに引っ張るヘアスタイルは、髪と頭皮への負担がかかり、薄毛が起きやすくなります。また、いつも同じ分け目で固定すると、髪の重さが常に同じ部位に集中してしまい、頭皮に負担がかかってきます。薄毛を進行させないようにするためには、日によって分け目を変えることが有益です。ずっと同じところで分けることは避けましょう。
過剰な洗髪による頭頂部の女性薄毛
シャンプー後には、髪の毛がフワッとするので、ボリュームアップのため過剰に洗髪される方がいますが、注意が必要です。長期的に見ると足りなくなった油分を補おうと過剰に皮脂が分泌されてしまい、頭皮はより油っぽくなってしまいます。余分な皮脂が毛穴の詰まりを引き起こしてしまい、毛髪の成長を妨げ、髪が痩せ細ってしまいます。過剰な洗浄を続けると、頭皮環境を乱す結果となります。
炎症による頭頂部の女性薄毛
頭皮に炎症が起きると頭皮が硬くなり、女性薄毛の原因となります。強い紫外線を浴びると頭皮が炎症を起こしやすくなり、髪の成長を阻害し、抜け毛が増えます。ヘアカラーやパーマを繰り返すことも頭皮に悪影響を示します。薬剤によっては頭皮に炎症を誘発するために、毛根にもダメージが加わり、抜け毛が増えます。
女性薄毛のパターン
女性の脱毛のルードヴィヒ分類は以下のように分類されます。Ⅰ型は正面から頭頂部かけて全体が薄くなった軽症の状態を言います。Ⅱ型は脱毛症の範囲がⅠ型に比べて拡大した中等症の状態を示します。 Ⅲ型は男性型脱毛症に似て正面から脱毛の範囲が後退した重症の状態を言います。Ⅳ型は瘢痕性（はんこんせい）といい、毛包が破壊されて毛が生えてこなくなる最重症の状態です。Ⅰ型からⅢ型は、治療に対して反応しますので、治療による効果が期待できます。Ⅳ型は、治療しても改善が認められません。進行に伴い治療に対する効果が悪くなりますので、早期治療が望まれます。
頭頂部の女性薄毛にハーグ療法
これまで女性の頭頂部の薄毛は、治療に難渋していましたが、ハーグ療法の開発により、治療が一変しました。ハーグ療法では頭皮に成長因子を注入する治療法です。休止期の毛母細胞に作用して、成長期に導きます。頭皮の血流も改善するため、頭皮の状態も良くなり、発毛と育毛が可能です。
頭頂部の女性薄毛治療のリスクやデメリット（稀なものを含む）
- 頭皮の赤みや痒みが起こることがあります。
- 薄毛の進行程度により、治療回数や期間がかかることがあります。
- 頭皮が硬くなっている場合、注射による痛みを感じることがあります。
- 頭皮の炎症がある場合、痛みを感じる可能性が高くなります。
頭頂部の女性薄毛ビフォーアフター症例写真
45歳、女性。頭頂部の女性薄毛、ハーグ療法
症例経過:頭頂部の女性薄毛の症例です。40歳代から髪の毛が細くなり、髪の毛のボリュームが失われました。髪の毛のボリュームを出すために、髪に良いとされるシャンプーに変えて試したり、頭皮マッサージをしたりしましたが効果なく、逆に抜け毛も増えて頭皮の環境は悪化するばかりで、自己ケアに疲弊し仙台中クリニックに御相談いただきました。診察したところ頭頂部を中心に広範囲に薄毛が認められ、また頭皮が赤くなり、硬さが増強していました。頭頂部の薄毛を改善させる目的で、ハーグ療法を行いました。頭皮の硬さがなくなり白く皮質の過剰分泌が止まり、健康な頭皮になりました。さらに頭頂部の薄毛領域が縮小して、髪の毛のボリュームが出ました。
症例解説:年齢と共に髪の密度が低下して、頭髪全体が薄くなることから、女性薄毛の原因としてホルモンバランスの崩れが考えられています。年齢が若くても過激なダイエットや過度のストレスが原因で、頭皮環境が悪化し、頭頂部の女性薄毛を発症する方も多くいます。女性の薄毛は放置すると治療に難渋します。状態を見極め、それに応じた治療方針を立て早期対応をすることが大切になってきます。ハーグ療法は、注射する際に痛みや痒みを伴うデメリットやリスクを認めることがあります。治療効果には個人差があり、効果を保証するものではありません。術前に十分説明を受けてください。