地肌が透ける
地肌が透ける
髪の毛の本数が減り、一本一本が細くなることで、地肌が透けるようになります。薄毛で地肌が透けるようになったと御相談いただいています。髪が健康に生えている状態は、若々しく元気な印象を与えますが、薄毛が広がり地肌が透けると年老いた印象になります。地肌の露出は、加齢や妊娠や生理不順などによる女性ホルモンの減少、ホルモンバランスの乱れが関与します。悩んでいるうちにどんどん進行することが多いため、美しい髪を維持するには、早期発見、早期治療が重要になります。
びまん性脱毛症で地肌が透ける
女性の薄毛は、境界が明らかでなく、広い範囲で進行する薄毛症です。この状態をびまん性脱毛症と言います。頭髪全体のボリュームが少なくなり、地肌が透けて見えるようになります。更年期以後、女性ホルモンが減ってくることによって引き起こされます。更年期に入る40代からは注意が必要です。
分娩後脱毛症で地肌が透ける
分娩後脱毛症とは、出産によるホルモンの乱れや産後の育児ストレスによって起きる女性特有の薄毛です。妊娠中に抜けなかった髪が一気に抜けてしまい出産後半年から1年くらい続くことがあります。基本的にはホルモンバランスが整い、育児にも慣れストレスが緩和されると自然に治ることが多いですが、抜け毛が進んで地肌が透けるようになった場合には治療が必要になります。
過剰なスタイリングで更に地肌が透ける
薄毛が進行し、ヘアスタイルが決まらなくなり、長い時間ドライヤーを当てているという方がいらっしゃいます。過剰なスタイリングは、毛髪や頭皮のダメージをきたし易く、薄毛に対して逆効果です。スタイリングは程々にして、髪の毛や頭皮へのダメージを最小限にしてください。
地肌が透けるようになり人の視線を感じる
地肌が透けると、人の視線が異常に気になるようになったと御相談をいただいています。電車やバスで座った時に頭皮に視線を感じるようになった、誰かが自分の頭を見ていると思うようになったと言われます。地肌が透けていることを気にするあまり、性格が暗くなってしまったり、外出したりするのが億劫になってしまう方もいます。
地肌が透ける薄毛に対するハーグ療法
ハーグ療法は地肌が透ける状態の薄毛に効果がある薄毛治療です。毛髪の成長因子を直接頭皮に注入して、発毛機能を蘇らせます。薬液を注入した頭皮は毛母細胞が刺激されて活性化するため、発毛が促されます。注入治療が終了しても発毛は継続し、薄毛を根本から治します。
地肌が透ける薄毛治療のリスクやデメリット
- 治療後、頭皮に赤みや痒みが見られることがあります。
- 薄毛の進行度合いにより効果が現れるまで期間がかかることがあります。
- 頭皮の内出血を認めることがあります。
- 頭皮から出血を生じることがあります。
- 細菌感染を合併することがあります。
地肌が透ける症例写真
46歳、女性。地肌が透ける、ハーグ療法
症例経過:40歳ごろから薄毛が進行し、地肌が透けるようになった症例です。髪が薄くなって髪型が決まらず外出できなくなってしまい、薄毛治療を決意して仙台中央クリニックに御相談いただきました。診察したところ前頭部から頭頂部にかけて薄毛が進行し、地肌が透けていました。抜け毛を食い止め、発毛を促すことを目標にハーグ療法を開始しました。治療後は抜け毛が減り、3回目くらいから、毛髪の再生が認められました。治療と共に、髪の毛が増えてきたと実感を持てるようになり、髪の毛の量も安定しました。
症例解説:女性の薄毛では、頭部の全体で薄毛が進行し、地肌が透けることがあります。
最初は分け目の周辺で地肌が見えはじめ、その後、前頭部から頭頂部でも地肌が透けるようになります。本来は成長するはずの髪の毛が未成熟のまま抜け落ちるので、地肌の露出は進行していくことになります。髪のコシがなくなった、抜け毛が増えたという症状がある方は要注意です。セルフケアをすでに行っているけれど変化がない場合には、医療機関の受診をお勧めしています。薄毛の悩みを抱え込まず、気軽に相談してみてください。地肌が透けている場合の薄毛治療は、効果が出てくるまでに、数カ月かかるデメリットやリスクを認めることがあります。治療前に十分説明を受けてください。