頭頂部やつむじ周辺の薄毛は自覚し難いものです。自分では気が付かなかった薄毛を、家族に指摘される場合があります。家族には強いつながりがあり、言い難いことであっても真実を指摘してくれます。家族に薄毛を指摘された場合は、現実を受け止めて対策を講じることが必要になります。薄毛が進行してきている場合、早急に対策をとらなければ、どんどん症状が悪化していき、最終的には毛髪の再生が期待できなくなります。薄毛症状が軽いうちに適切な対策や治療を始めることが毛髪再生の最善策です。
薄毛は遺伝による影響が大きいと考えられています。親から子に、遺伝的に薄毛になりやすい体質、薄毛になりにくい体質を引き継ぐといわれていますが、必ずしも姉妹で同じように薄毛になるわけではありません。姉妹で異なる毛髪の遺伝子を受け継いだ場合は、一方が薄毛になり、一方が薄毛にならないこともあり得ます。家族の中で自分だけが薄毛ということもあります。
写真を撮るときの光の関係によって、薄毛の箇所が目立つ場合があります。太陽の下や蛍光灯が何本もある部屋など、光量が多い場所などでは地肌が光に透けて目立つことがあります。髪の毛が心配な方にとって写真撮影には、気を使います。写真を見るたびに薄くなったとショックを受け、写真を撮られることを嫌う方もいます。髪質が細い方や額が広い場合は、髪のボリュームが無くなり易く、薄毛の進行が顕著になります。
薄毛が進行すると、老けた感じが強くなります。子供からすれば、自分の母親が若くて綺麗であることを望みます。髪がフサフサでおしゃれなかっこいい親でいてほしいと思います。親のファッションや身だしなみについて子供たちは結構気にしています。薄毛を指摘されたら、子供のためにもしっかりと薄毛対策をしましょう。
子供とお風呂にはいりシャンプーをして流したときに、地肌がみえているといわれ、薄毛に気づくことがあります。自分でも気になってはいたけれど、現実を見たくない、認めたくなかったけれども指摘されてやっと現実と向き合えたという方もいます。
毛髪は毎日抜けても新しく生えてきますが、その本数はかなり個人差があります。しかし、抜け毛が持続的にある場合、いつも床に髪の毛が落ちている場合は、薄毛のリスクがあります。枕に付いている抜け毛などは目につき易く、自分でも意識していれば薄毛の予兆を発見しやすいので、普段から意識して確認するようにしましょう。
仙台中央クリニックでは、ハーグ療法により、家族から指摘された女性薄毛の治療を行っています。ハーグ療法は、頭皮に薬液を注射することにより、毛髪を促す治療です。多くの場合1か月に1度の注射が数回必要になります。
睡眠時間の不足や生活習慣の乱れは髪の毛の成長に必要なホルモンの分泌量が減少する原因となって、抜け毛、薄毛に繋がります。ハーグ療法中は、治療の効果を最大限に引き出せるよう、注意事項を守っていただくことが必要になります。
35歳、女性。家族に薄毛を指摘された薄毛、ハーグ療法、HARG療法
症例経過:30歳代になりなんとなく髪の毛が纏まらないと感じていた症例です。髪質が変わったのかと、軽く考え放置していました。お風呂上がりの濡れた髪を見た子供から、頭頂部が薄くなっていると指摘され、写真を撮ってもらって薄毛を自覚したそうです。それ以後、市販の育毛剤を試したり、発毛サロンに通ったりしましたが、効果が実感できませんでした。自分の髪を生やすことを諦められず、仙台中央クリニックに御相談いただきました。診察したところ、毛髪が広範囲に薄くなって地肌が透けてみえる状態で、びまん性薄毛症と考えられ、ハーグ療法を開始しました。毛髪が再生し、シャンプー後の濡れた状態でも地肌のスケ感がなくなりました。髪にボリュームが増したことでセットが決まるようになり、お洒落なヘアスタイルを楽しむことができるようになりました。
症例解説:自分の姿は毎日鏡で見ているので、少しずつ変化していくことには気づきにくいことがあります。自分のことを客観的に見てくれる家族などは変化に気がついて、薄毛を指摘してくれます。信頼関係があってからこそ言える指摘です。家族から指摘をされることは、周りからもそう見られていることに気がつく瞬間です。日ごろから髪の状態をチェックして、薄毛が深刻な悩みになってしまう前に薄毛と向き合い対処することが重要です。ハーグ療法は、女性薄毛に効果的で、自毛の再生を促すことができます。1か月に一度頭皮に薬液を直接注射することにより、失われた毛髪がよみがえります。薬液を注入する際に、チクチクとした痛みを伴うリスクやデメリットを認めることがあります。効果は個人差があり、効果を保証するものではありません。術前に十分説明を受けてから治療に臨んでください。