男性の薄毛は、遺伝歴があることが多く、特に母方からの遺伝子を受け継ぐと考えられています。しかしすべての症例で、遺伝歴が明らかなわけではなく、遺伝歴のはっきりしない薄毛症例も認められます。遺伝歴が明らかで無い薄毛は、遺伝歴がはっきりした薄毛と比較して、発症は遅く進行が緩やかであることが多いのですが、少しずつ進行します。そのため早めの薄毛治療が有用です。
遺伝歴が明らかな薄毛の場合は、20歳代から薄毛が発症する場合が多く、進行も早いことが知られています。それに対して、遺伝歴が明らかで無い場合は、薄毛の発症が中年以降であり、薄毛の進行は、遺伝歴がある場合と比較して、緩やかな場合が多いことがわかっています。しかし遺伝歴が無い薄毛をそのまま放置した場合は、停止することなく進行してゆきます。薄毛が気になると言うことであれば、早めに治療を開始することが重要です。
遺伝歴が明らかで無い男性薄毛は、進行がゆっくりであることから、自分で検索して、飲み薬やマッサージなどの治療を試されている方もいらっしゃいます。しかし治療多くは、効果が無く、却って薄毛を進行させてしまうこともあります。無駄な治療を長期に行っても症状は改善しません。近年、医学的根拠のある薄毛治療が可能になりました。薄毛治療を手がけている、医療機関に御相談いただくことが治療の早道です。
53歳、男性。遺伝歴の無い男性薄毛の治療
症例経過:薄毛の家系でもなく、これまで特に気にしたことも無かったのですが、最近になり、抜け毛が気になり薄毛が進行していると感じるようになったという症例です。抜け毛の進行を食い止め、髪の毛を増やしたいと言う御希望で仙台中央クリニックを受診していただきました。診察したところ、前頭部及び頭頂部に薄毛領域が存在して、髪の毛は細く疎らになっていました。自毛の発毛を促すために、ハーグ療法を開始しました。ハーグ療法を重ねるたびに、少しずつ発毛が認められ、髪の毛が太くなりました。
症例解説:仙台中央クリニックでは、遺伝歴が明らかでなく、ゆっくり進行する男性薄毛の方の治療を行っています。遺伝歴が明らかで急速に進行する場合と比較して、切羽詰った感じが無いために、却って治療時期を失してしまうことがあります。抜け毛が気になった時点で早めに御相談いただくのが薄毛治療の鍵であると考えられます。治療を重ねるごとに髪の毛の本数は増えて太くなります。髪がフサフサになると若く見えるようになります。