美容室に行って薄毛を指摘される方がいます。額や分け目ならば自分でも気がつくかもしれませんが、頭頂部周辺が薄くなっているときはなかなか気づき難いものです。美容師さんや理髪師さんは、髪の状態をチェックしているので、同じ美容院に通っていれば髪質の変化や薄毛の進行を指摘してくれることがあります。
薄毛が進行すると、髪の毛がふんわりしないので、ヘアスタイルが限定され、同じ髪型しかできなくなります。薄毛という事実から目を背けたくなる気持ちはわかりますが、美容師に薄毛を指摘されるということは、自分が思っている以上に薄毛が進行している可能性があります。まずは、現状の状態がどうなのか、薄毛専門クリニックに相談することをお勧めします。
美容室に何度も通って、信頼関係を築いている場合は、薄毛を指摘してもらえます。その場合でも、髪の毛が柔らかいですね、毛が細くなってきましたね、という表現で、遠回しに薄毛になっていることを教えてくれるようです。禿げや薄毛という表現よりは、柔らかく指摘することで、相手を傷つけないようにと美容師さんは、気を使っています。その様な関係でない場合には、お客さんを傷つけないという配慮から指摘してもらえないことがあります。
髪の毛が弱くなっているので、パーマやカラーであまり負担をかけないでおいた方がいいですよと指摘されることがあります。パーマやカラーリングは、そのキューティクルの隙間から薬剤を入れるため髪が傷んでしまいます。傷んでいる髪はツヤがなくなり、切れやすく、弱い髪となってしまい、薄毛が進行することがあります。
女性の薄毛は分け目から抜け毛が進行し、ボリュームがなくなることが多く認められます。トップを分けたスタイルは薄毛が目立つため極力避けたほうがいいと指摘されることがあります。分け目を固定していると、その部分の頭皮は髪の毛の重さによって集中的に負担がかかってしまい、そこから生える髪も弱ってきてしまいます。分け目を変えるなどして、髪の毛にストレスを加えない工夫をすることが重要です。
薄毛を隠すためにウィッグは有効です。ウィッグは値段も安く手軽に付けられるので便利で、髪型の種類もたくさんあります。しかしウィッグってカツラでしょと思って躊躇してしまう方もいらっしゃいます。ウィッグで隠すという行為自体に抵抗を示す場合がありマイナスイメージをもたれることが少なくありません。
美容室で指摘された薄毛は、予想外に進行しており、治療に難渋することがあります。その様な薄毛に対して、仙台中央クリニックでは、ハーグ療法を用いて治療を行っています。1か月に1回の割合で、頭皮に薬液を直接注入することにより、毛母細胞が活性化し、失われた髪の毛が甦ります。
44歳、女性。美容室で薄毛を指摘された、ハーグ療法
症例経過:美容室で薄毛を指摘された症例です。髪が30代のころから細くなり、ボリュームがなくヘアスタイルに悩んでいたそうです。通っている美容院に行きカットしてもらった時に、美容師さんにワックスをつけてトップにボリュームを出して隠す感じにしときますと言われたことで、薄毛を自覚されました。ヘアスタイルを工夫しても薄毛を隠す事が出来なくなり、薄毛治療を行うことを決意して仙台中央クリニックを受診していただきました。診察したところ、頭頂部周辺が全体的に薄くなっており、女性特有のびまん性薄毛症と考えられました。女性の薄毛に対し発毛効果があるハーグ療法を行いました。発毛、増毛が認められ、髪のボリュームが増えて若返りました。
症例解説:薄毛対策は根本的な原因を見つけ問題を解決し、発毛と増毛を促すことが必要です。根本的な薄毛対策を行わなければ年を重ねるごとに薄毛は進行してしまいます。育毛剤やサプリメント、ヘッドスパでは限界があります。自己ケアを試して効果がみられなかった方は薄毛専門の医療機関に相談されるのが良いでしょう。ハーグ療法には、治療後、頭皮の腫れや内出血を生じるリスクやデメリットを認めることがあります。治療前に十分説明を受けてください。