プロペシアは薄毛治療内服薬です
プロペシアは、薄毛AGA治療薬として世界で初めて製品化された薬です。既に60ヶ国以上で承認されており、薄毛治療薬として世界シェアNO.1の内服実績があります。自由診療で保険適応はありません。
- DHT(ジヒドロテストステロン)について
- プロペシアの効果及び効能は、AGA(男性型薄毛症)の原因とされているDHT(ジヒドロテストステロン)の生成の抑制です。DHT(ジヒドロテストステロン)は、男性ホルモンであるテストステロンが5α-還元酵素という変換酵素の働きを受けて生成されます。プロペシアは、この5α-還元酵素を阻害することでAGAの大敵DHTの生成を抑制します。これにより、抜け毛の減少、軟毛の成長を促進します。つまり髪の毛を太く長く成長させます。
- 有効成分
- フィナステリド(finasteride)が含有されています。
- 効果効能
- 男性における男性型薄毛症の進行遅延効果があります。
プロペシア1mg錠を1年間内服した場合、個人差はあるものの、改善がみられた方は58%で、改善まではいかなかったものの、進行しなかった方の割合は98%でした。
さらに、プロペシア1mg錠を3年間投与した場合、改善の個人差はあるものの、頭頂部では77.8%の方が、前頭部では71.7%の方に改善が認められています。また、改善まではいかなかったものの、進行しなかった方の割合は1年間投与した場合と同じく98%でした。
プロペシアは、発毛を期待するためのものではなく、抜け毛をストップさせ、薄毛を食い止める薬剤と位置付けられています。
著しい改善はプロペシア1mg錠を3年間投与した状態で、頭頂部で6.1%、前頭部では2.0%に認められています。
- 錠剤の形状
- 円形・うすい赤色のフィルムコーティング錠です。
- 用量
- 0.2mg、1mgの剤形が販売されています。
- 薬剤の特徴
- 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬です。
- 内服
- 食事の影響がないのでいつ服用しても問題はありません。24時間おきの服用が望ましいと考えられています。
- 体内での代謝
- 5α-還元酵素Ⅱ型阻害薬です。
- 薬剤の特徴
- 1mgを1錠服用した時、Tmax(最高血中濃度到達時間)は1.36時間 ±0.92時間で、T1/2(血中濃度が最高値の半分になるまでの時間)は4.15時間 ±0.26時間です。
- 献血への影響
- 服用中止後、1ヶ月経過しないと献血できません。
- 併用禁止薬剤
- 併用禁止薬剤はありません。
- 服用禁止患者
- 本剤の成分及び他5α-還元酵素阻害薬に対し過敏症の既往歴のある患者、女性(妊婦、産婦、授乳婦等)や、小児等患者は服用ができません。
- 副作用
- 承認時の国内臨床試験において、調査症例276例中副作用は12例(4.3%)
リビドー減退3例(1.1%)、勃起機能不全2例(0.7%)、その他9例(射精障害、精液量減少、下痢、胃不快感等)(いずれも1%未満)が報告されています。