男性の薄毛の進行パターンは、O字型、M字型、U字型の3つに分類できます。髪の生え際部分が後退し、頭頂部が薄くなります。一方、女性の薄毛は、髪が細くなる、本数が減る、毛が生えなくなるという症状により、頭部全体で毛髪のボリュームがなくなります。
M字型薄毛は左右の生え際が剃りこみ後退していくタイプの薄毛です。生え際の形がアルファベットのMのように見えるため、M字ハゲと呼ばれることがあります。進行するとM字型の切れ込みが深くなっていきます。
O字型薄毛は、頭頂部から円形に薄毛が進行していきます。頭頂部は鏡では見え難く、自分では気付きにくいことがあります。家族や友人から指摘されてはじめて気が付く場合もあります。
U字型薄毛は、額の生え際から全体的に後退するタイプの薄毛で、進行すると髪の毛がU字状になります。O字タイプとM字タイプが同時に起こっているように進行するため、より深刻な状態の薄毛です。症状が進むと、側頭部及び後頭部にわずかに毛髪が残った状態になります。
女性薄毛は頭部全体がびまん性に薄くなる薄毛のパターンを取ります。髪の毛が細くなり、毛量が減って髪の毛の隙間から地肌が見えるようになります。特定部位が薄くなることはなく、徐々に薄くなるため、薄毛を自覚しにくいので注意が必要です。
薄毛の進行パターンや進行の度合いにより、ヘアスタイルが固定されてしまいます。進行した薄毛では、髪のボリュームが減少し、以前のようなアレンジが難しくなります。髪のボリュームが減少すると、老け顔になり、見た目に大きな影響を与えます。
ハーグ療法は、幹細胞から抽出された成長因子を直接頭皮に注入することで、毛髪を再生させる薄毛治療です。毛髪を生み出す毛母細胞を刺激し、発毛を促進させます。髪の毛全体が薄い、M字のそりこみが深くなってきた、頭頂部が薄くなってきた、抜け毛が多いという方にも発毛効果があります。
24歳、男性。薄毛進行パターンによるハーグ療法
症例経過:M字のそりこみと頭頂部の薄毛が目立ってきた症状です。薄毛が進行により、前髪がうまくセット出来ず、鏡の前で何度も手直しを繰り返していました。根本的に薄毛を解消したいと考えるようになり、仙台中央クリニックに御来院いただきました。M字や頭頂部の薄毛に有効なハーグ療法を開始しました。抜け毛が減り、髪の毛は太く密度を増し、薄毛が目立たなくなりました。
症例解説:男性薄毛AGAは、前頭部M字薄毛と頭頂部のO字薄毛が目立つようになり進行するパターンを取ります。過剰の男性ホルモンにより毛髪の短命化を引き起こしていると考えられています。そのため、AGA治療では男性ホルモンに働きかける作用の内服薬を用いて抜け毛を予防し、前頭部や頭頂部の発毛を促進するハーグ療法により治療を行っています。髪の毛が増えて地肌が目立たなくなります。ハーグ療法は、注射による痛み頭皮の赤みを伴うリスクがあります。