髪の毛の減少
髪の毛が減少する場合、ホルモンバランス、生活習慣の乱れやストレス、内臓系の疾患などの原因が考えられ、放置すると急激に進行してしまうことがあります。抜け毛や薄毛、髪の毛の減少が更なるストレスとなり、悪循環を生む場合も有ります。適切に治療を行えば髪の毛の減少は改善させることが出来ます。
AGAで薄毛が広がる
AGAはAndrogenetic Alopeciaの略称で、男性ホルモンが原因となり、男性に見られる薄毛症状のことをいいます。前頭部や頭頂部の髪の毛が産毛になり、一度発症すると薄毛領域が広がりながら進行し続けるのがAGAの特徴です。AGAは中年以降に発症するのが一般的ですが、早いと20歳代で発症するケースもみられます。最終的には、前頭部から頭頂部にかけて髪の毛がない状態になります。以前よりも抜け毛が増えた、薄くなった気がするという症状はAGAのサインです。
分娩後脱毛症による髪の毛の減少
出産後に抜け毛が増え、毛髪が減少することが有ります。出産前後は女性ホルモンのレベルが非常に高くなるため髪が抜けにくい状態になっていますが、出産後はその反動が起きて今まで抜けずに維持されていた髪が一気に抜けてしまいます。通常は1年くらいの経過で元に戻ります。しかし、体力の回復に時間がかかる場合は症状の回復が遅くなり、完全に元の状態に戻らないケースもあります。元に戻らない場合には薄毛の治療が必要です。
皮脂の過剰分泌による髪の毛の減少
頭皮の皮脂が過剰に分泌し、完全に洗えていないと皮脂が溜まり頭皮がベタつくことがあります。頭皮の毛穴が詰まり、炎症が起きる為に、髪の成長が阻害され、薄毛の原因になります。頭皮の皮脂でギトギトになった髪の毛は、成長が阻害されます。薄毛を隠すための髪型を固定している場合も同様です。
身体的疾患による髪の毛の減少
身体的疾患や病気により髪の毛が減少することが有ります。鉄欠乏性貧血では血液中の鉄分が足りず、血行不良を起こす為に頭皮や髪に影響を及ぼし、抜け毛が進行します。また甲状腺疾患、自己免疫疾患で髪が抜けることがあります。抜け毛が急激に増えた場合には、身体的疾患の検索が必要になります。
髪の毛の減少に対するハーグ療法
ハーグ療法ではAAPEというカクテル製剤を用います。成長因子や各種ビタミンなどの栄養素が豊富に含まれており、毛髪再生に有効とされています。薄毛部位に直接注入して発毛機能を蘇らせる治療です。ヘアサイクルが乱れ休止期状態になっている毛母細胞を刺激し、細胞分裂を促して成長期へ移行します。ヘアサイクルが正常化されることで、太くハリのあるしっかりとした髪の毛が生えるようになります。
髪の毛の減少治療リスクやデメリット
- 治療後時に痛みを感じることが有ります。
- 頭皮の赤みが、起こることがあります。
- 治療後は頭皮への刺激を避けてください。
- 完全に毛髪が失われて頭皮が固くなっている場合は、発毛が困難な場合があります。
- ヘアカットは治療から3日空けてくだい。
- ヘアカラーは治療の前後2週間は避けてください。
髪の毛の減少症例写真
32歳、女性。髪の毛の減少、ハーグ療法
症例経過：髪の毛が減少し地肌が透けてきた症例です。抜け毛が増えると伴に、髪の毛が減少してきた為、薄毛治療を希望され仙台中央クリニックを受診されました。診察したところ、頭部全体の髪密度が低下して、前頭部から頭頂部、後頭部にかけての地肌が透けて見えており、びまん性脱毛症と考えられました。女性薄毛に効果的なハーグ療法を開始したところ、毛の艶やハリが改善し、髪の毛が、ふんわりとボリュームアップしました。髪の毛が増えて、見た目にもはっきりとわかるように若返りました。
症例解説：これまで女性薄毛は効果的な治療法がなく、治療に難渋してきました。しかし近年、毛髪再生医学の進歩により女性薄毛の機序や原因に対し解明が進み、適切な治療を行うことで、改善が期待できるようになりました。中でもハーグ療法は毛髪を再生する効果が強く、女性薄毛の治療法として用いられています。頭皮に直接毛髪の栄養因子を注射することにより、自己毛髪が蘇ります。治療は1か月に1回の頻度であるため、忙しい方でもご利用になれます。発毛までの期間に個人差があるため薄毛の状態を見極めながら、治療方針や治療期間の御提案が可能です。髪の毛の減少でお悩みの方は、重症化する前に早めに受診をしてください。ハーグ療法は、注射による頭皮の赤みのリスクがあります。